個人を認めあう思いやりのダイバーシティが虐待と暴力のない共生社会を創る

個人を認めあう思いやりのダイバーシティが虐待と暴力のない共生社会を創る

個人と集団が持つ多様性を尊び認めあうダイバーシティ思考が全ての人を包み込む共生社会を創る

世界じゅうで起きている紛争や身近な社会で起きている対立や争いは、相手を思いやる気持ちの欠如から生じています。いま現代社会に求められていることは、相手の多様性を認め合い、思いやる気持ちです。

相手の立場になって、相手の気持ちを察する優しさの心を持つことです。いま、個人や集団の多様性を認め合い、相手のもつ人間性とその尊厳を尊重することを再認識すべき時代となっています。

参考情報:職場におけるダイバーシティ(厚生労働省)

普遍的な人間愛が平和な社会を実現する

長谷川メンタルヘスルケアセンターでは、心が傷ついたという方々へのケアを進めていますが、最近のストレス禍社会を反映しているためか、増加傾向にあるご相談内容として、増えているのではないかと思われる誹謗中傷によるストレス事例があります。

世代を超えて認めあうコミュニティーの人々の姿

それは、職場や学校などで、自分達とは異質な個人や集団を排除するような差別的な思考と言動に傷つけられたというケースです。他人の様子を笑いものにしたり、陰口で仲間外れにされた経験など、個人や集団を差別的に扱う虐めや排斥の一種といえるものです。

多様性ある仲間と一緒に楽しく過ごす人々の姿

その個人や集団の人種・宗教・民族・主義・考え方等、の違いをもとに、排斥するようなことがあってはなりません。それは、常に多様性を認めあうことが必要です。それは多様性を超えた普遍的な人間愛によって 他人を排除するような行為による対立、思いやりのない言動による虐待行為など、を防ぐことができます。その普遍的な人間愛を持つことによって、穏やかで平和な社会が実現できるといえます。

仲間を認めあい寛容な心をもった友人たちの集いで楽しく集うコミュニティーの人々

参考情報:長谷川メンタルヘスルケアセンターのカウンセリング領域と対処ヒント

参考情報:センター代表者の出版著書

異質な個人・集団への排斥心理が暴力や虐待を生み出す

日常社会においても、人間としての尊厳を奪い去るような職場でのパワハラやセクハラ、学校で友達を笑いものにする仲間はずれや陰口によるクラスでの虐め行為があります。

笑顔で未来に向けて歩き出す子ども達

また、家庭における子どもへの暴力や心理的な言葉での虐め、匿名性のあるSNSで特定個人をターゲットにした誹謗中傷、暴力組織による若年者への薬物依存や性的搾取など、多くの社会問題の背景には、根源的な人間愛の欠落現状が現れているのではないかとまで、感じさせられます。

笑顔で仲間と遊ぶ子ども達

お互いに笑える「幸せの笑い」と、相手を笑いモノにする「虐めの笑い」

大切にすべき未来にはばたく子どもたちの姿

個人を笑いモノにする行為は、人間として許されるものではありません。笑いには2種類あるといわれれいます。一つはお互いに心から笑い合える「幸せの笑い」であり、他方は、相手を虐めるために、人を笑いモノにする攻撃的な「虐めの笑い」です。

笑顔の子ども達

子どもたちの社会だけでなく、立派な大人の社会であっても、人を笑いモノにする「虐めの笑い」という非常識な快楽から抜け出せない人たちが、周囲の人を傷つけている状況にあることが、現代社会に多いことが推察させられます。他者への思いやりの心を持つことによって、非常識な言動による「虐めの笑い」を自ら抑制することが必要です。

多様性のある仲間が集う組織チームの集合写真

寛容と共感の心が、相手の尊厳を認め合う共生社会を実現する

メンバーを認め合う若者チームの集合写真

未来社会で人類が幸せに暮らせるために必要ことは、相手への思いやりの心、相手を許し合える寛容の心、相手の苦境を察する共感の心を、全ての世代で持つことです。それによって、お互いに人としての多様性を認め合い、相手の尊厳を大切にする社会形成が実現します。いま人がもつ尊厳を大切にすることが急務な時代となっています。

執筆者紹介

長谷川メンタルヘスルケアセンター

代表 長谷川裕通