幸せな人生のために自己肯定感と自己効力感を高めて自分を大好きになる方法

卒業式に喜びを表す女の子たち

自分の素晴らしさを認識することで自己評価(自己効力感、自己肯定感)が高まり、全てが前向きに動き出します

幸せな人生のために自己肯定感と自己効力感を高めて自分を大好きになる方法は、自分を「美点凝視」で肯定的にとらえて、「ありのままの自分」を受け入れて、自分のもつ長所や強みを正しく認識できるようになります。そうすると、人生が前向きに動き出し、幸せを獲得できるようになります。人は誰もが、個性的に輝く大切な宝石を持っています。世界に一つだけの貴方だけが持っている宝石の輝きに気づき、をれを無視することなく素直に受け入れることで、自己肯定感と自己効力感を高めることに結びつきます。それによって、自信に満ちた新たな自分を発見することができます。

卒業式を心か喜ぶ女の子

それは新たな年の始まりにふさわしい、新たな自分の第一歩を踏み出す絶好のスタートになります。新たな自分との出会いで、希望にみちた幸せな未来にむかって進みましょう。
私たちは、あなたが幸せの扉を開けるお手伝いをしています。

長谷川メンタルヘルスケアセンターの心理カウンセリング・サポート領域

目次

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1)自分の「弱み・欠点」にとらわれることで自己否定に陥る

2)美しすぎるTVやSNSと自分を比較する自己否定の落とし穴

3)心理的虐待による自己否定の落とし穴
・職場における上司からの「パワハラ言葉」で自己否定となる
・家庭における親からの心理的虐待の「イヤミ言葉」で自己否定となる
・学校における友達からの「からかい言葉」で自己否定となる

4)自己否定の「認知のゆがみ」修正が目標となる

5)自己肯定感と自己効力感を高める美点凝視で幸せな人生を!
・自己肯定感とは
・自己効力感とは

6)「ありのままの自分」を認めることで自分の素晴らしさに出会える

自分の「弱み・欠点」にとらわれることで自己否定に陥る

私たちは聖母マリア様やイエス・キリストのようではなく、誰もが少なからず人間的な弱みや性格面での短所を抱えています。世の中には弱みや短所を持たない完全な人間などは存在していません。
誰もが長所や強みと同時に、短所や弱みもあわせて持っています。

聖母マリア像

しかし、自分の持つ弱さや短所の欠点部分にとらわれてしまい、そこに意識をむけ過ぎると、自分には大きな問題点ばかりがあるとして「自分は欠点ばかりの劣った人間だ」という誤った認識が出来上がります。その結果、些細なことで失敗するなどの壁に遭遇すると「自分は欠点はかりのダメ人間だから、うまく行かない」という固定観念が形成されてしまい自己否定に陥ることで、低い自己評価を持つことになります。

聖母マリア様とイエス・キリストの飾り陶器

自分が欠点だと思う箇所にフォーカスをあて過ぎると自己評価が極端に低い状態で固定観念として定着してしまいます。それによって自分が好きになれず、自分に自信が持てず、全てにおいて前向きになれない「自分嫌い」の状態に陥ります。また日々の生活においては、過度な自己否定の「自分嫌い」によって常にストレスをうけることになり、心身不調の要因となる恐れもありますので、自己否定から早期に抜け出すことが必要です。

ストレスのイメージ

さらには、自己否定の観念が長期化すると、自分の容姿や声、学力や身体能力や動作の全てなどに至るまで、自分のすべてに劣等感を感じてしまうことで、自分が大嫌いになり、自分を否定的にとらえてしまうという危険な状態に陥り、何をやってもうまく行かないように感じてしまう、苦しい状況に追いやられてしまうこともあります。

美しすぎるTVやSNSと自分を比較する自己否定の落とし穴

テレビ放送のドラマを観たりインターネットでYouTubeやTikTokなどを閲覧すると、カッコよくてハンサムな人や容姿端麗の人ばかりです。

テレビドラマで演技する俳優と撮影するカメラマン

私たちがテレビで目にする出演者たちの姿は、芸能オーディションで何千人もの中から美男美女が厳選され、何回となく繰り返される演技指導をうけて、創り出される俳優たちによる虚構の世界です。

テレビドラマの撮影場面

また氾濫しているSNSでの自己紹介や自己アピールでの華々しい経歴やキラキラした顔写真などの多くは、修正され肉付けされることで、大きく盛られた虚構の世界といえるものです。

SNSで綺麗に映した自画像を投稿する女性たち

これらのキラキラ輝くテレビ放送やSNSなどのメディア媒体は、オーディエンスが多ければ多いほどに、大きな広告収入に結びつくという社会経済的な原理が機能しています。それらの演出家や投稿者たちが作り上げる虚構世界は、美しく、カッコよく、訴求力アップのために繰り返し加工・修正され、創られたバーチャルの世界だといえます。

SNSに自分の映像を投稿して楽しむ女性

しかし、誰もがそのようなメディアコンテンツに接すると、それらが虚構の創作であるにもかかわらず、それらの美しさ、カッコよさ全てが、「現実世界の標準レベルなのだ」と誤った方向に洗脳されてしまいます。

テレビドラマの撮影場面

その結果、偽りのバーチャル世界であっても「カッコよく、美しい人物たちの容姿が標準なのだ」と誤認知し、自分と無意識的に比較してしまうことになります。それは、自分の大きなギャップに、強烈な劣等感を抱くことになる、メディアによるマインドコントロールの恐ろしさだといえます。

強い劣等感でストレスを受ける女性

そのマインドコントロールの悪影響は、偽りであってもその美しくカッコよい虚像世界の人物像と自分とを比較してしまい、自分自身の実像から強い劣等感を抱かせられます。その結果、自分自身の姿を醜いと思い込むことや、劣等感で自分を好きになれずに自分嫌いとなることに結びつきます。

劣等感で自己否定に陥る女の子

とくに社会経験の浅い思春期世代や児童期の子供たちは、その影響を受けやすく、テレビで活躍する同世代の若者と比較すると自分がカッコ悪い、自分は欠点ばかりだ、という認識を形成しやすい場合もあります。

心理的虐待による自己否定の落とし穴

職場での上司や周囲からの非常識なパワハラ的な言葉による「人間性を否定されるような精神的抑圧」や、親が非常識な言葉をあびせて「子どもの自尊心を傷つける心理的虐待」、学校の友だちからイジメ行為や人格を否定するような「からかい言葉による心理的虐待」が原因で、自分はダメな人間なのだという自己否定に陥るケースがあります。

職場のパワハラで苦しむ女性社員

それは、日常的に繰り返し投げかけられた非常識なイジメ言葉が、頭に焼き付く洗脳によるマインドコンロール状態の結果といえます。

・職場における上司からの「パワハラ言葉」で自己否定となる

ブラック企業での非常識な例として、人間性を否定するような非常識な言葉を毎日職場で伝えられると、その言葉が頭に焼きついて洗脳状態になります。

人間性を否定する言葉を発する男性上司

職場によっては適切な仕事の手順書やマニュアルなどの業務標準が未整備で存在せず、業務手順の教育カリキュラムが実施されないような属人的な職場環境では、上司から「そんな事もできななんて、ダメなやつだ!」、「何度も間違えるなんて、頭が悪いやつだ!」などという非常識な言葉が飛び交うような職場は確実にブラック企業といえます。

職場でのパワハラで攻撃され助けを求める人

しかし、初めて社会に出た新卒の新入社員にとっては、そのような非常識な職場であっても、「ようやく就職できたこの職場は世間並みの組織だ」、「仕事を覚えられない自分が悪い、厳しい上司の言葉は当然だ」と認識してしまいます。その状態が日常的に継続し、あらゆる非常識メッセージがエスカレートして常態化することによって、「お前はダメな人間だ!、役に立たない無能な人間だ!」、などという上司の言葉が、自宅に帰っても頭の中で、繰り返し叫び続ける状態となり、自己否定の認識で洗脳されるマインドコントロール状態となります。 

・家庭における親からの心理的虐待の「イヤミ言葉」で自己否定となる

現代社会の家庭環境を取り巻く環境は厳しく、常に養育者たちは経済的な困窮や、安定的な就労確保に苦しみ、常にストレスに曝されている状態にあります。その中での子育ては、常に限られた時間の中で、効率的な時短を求められ、子どもへの余裕のある関わりには限界が生じてきます。
その結果、親の言いつけを守ってくれて、手が掛からない子どもであれば、スムーズな子育ても可能ですが、子ども側にとってもストレスフルな生活状態で聞き分けのない行動をとる場合もあります。そんな時に、多忙な親御さんとしては、ついついキツイ言葉や、子どもをが嫌がる言葉や「イヤミ言葉」を伝えることで、子どもをコントロールすることになりがちです。

子どもを叱りつけるは母親

その「イヤミ言葉」が心理的な虐待となって、子どもの心を傷つけ、その言葉がいつまでも心に焼き付き、自分への否定的な言葉で洗脳されることになります。
例えば、「さっさと食べない子は、ダメな子だ!」、「約束を守れない子は、お母さんの子じゃない!」、「お前は悪い子だから、橋の下に捨ててくるよ!」、「お母さんはもう我慢できないから、お前を置いてこの家から出ていく!」など、親にとっては些細な言葉であっても、日常的に繰り返される「イヤミ言葉」は子どもに強い不安を抱かせ、心に深い傷を残します。傷ついた子どもは、大人になってもその傷は癒えることなく、自己肯定が継続することになります。

親から常にイヤミ言葉を伝えられている女の子

家庭における子どもへの虐待的な関わりで、とくに幼児や児童期からの子どもへの心理的な虐待は、子どもの心に大きく影響する否定的な自己認識を形成し、「自分はダメな子で、すべてにおいてダメな子だ!」という自我が形成され、自分には良いところが全くなく、自分は無能なのだという固定観念ができあがり、自分にたいして自信が持てない、自己肯定感の著しく低い状態となります。

自己否定で箱の中に隠れる女の子

その結果、思春期や青年期において、交友関係や勉学など、すべての事にたいして自信をもって対処することができず、うまく行かないのは自分の悪さが原因なのだという、認識が成人になっても継続してしまい、社会に出て壁があったとしても果敢にチャレンジするという気概が持てない状態に至ることもあります。

・学校における友達からの「からかい言葉」で自己否定となる

学校で、周囲からは仲のいい友だち同士の悪ふざけを楽しんでいるように見える場合でも、非常識な「からかい言葉」による学校イジメは大きな心理的虐待に該当します。その例として、本人が気にしているような些細なことを見つけては、非常識な言葉で友だちを傷つける関わりを楽しむ子ども達が、どこの学校にもいます。

一人の生徒をからかう学友たち

最近では、小学校の生徒達は、教師によるイジメ防止の周知もあり、「友だちを仲間外れにしたり、弱い者虐めしたりする行為は悪いことであり、友だちを大切にし、仲良くすること!」が周知され、子ども達においても認識されています。

学校に掲示されたイジメ禁止の言葉

しかし、いっぽうでは、家庭における生活に困窮する親からのストレスを受けていたり、勉強ストレスを常に抱えたりする子ども達が増えています。その結果、以前のような集団的な学校イジメではなく、陰に隠れた陰湿なイジメや、仲良く遊んでいるようで、周囲からは判別しづらい「からかい言葉」による心理的虐待が増えています。それは、友だちが気にしている体型や容姿、服装、家庭事情、などをおもしろ可笑しく誇張して表現した言葉で伝えられます。

からかい言葉で一人の生徒をいじめる仲間たち

例えば、髪の毛がカールしていることで「天然パーマの外国人」茶髪ぎみのことで「金髪のヤンキー」、頭が大きいことで「頭でっかちの3等身」、背丈のこと、服装のこと、家庭の経済状況、兄弟のこと、などなど、あらゆる事で本人が傷つく箇所を探し出し、その事を面白おかしく表現します。

友だちをからかい言葉で虐める二人の子ども

その言葉は「君はふつうじゃないよ、君は劣っている子だ!」として、「君は変な子だ!」、「仲間に入れてあげない!」というメッセージ性があります。それは、人の尊厳と多様性を否定して、相手を見下す言葉を浴びせかける典型的なイジメ行為の心理的虐待です。その関わりによって、虐める側は、自分が優位な立場にあるのだという優越感を獲得することができて、日頃のストレスを発散している状態となります。そのイジメ言葉を発する側にとっては大きなストレス解消になって、ある種の爽快感がえられるため、繰り返されてしまう隠れたイジメの常習性が出来上がることになります。

学校でいじめを受けて一人で悲しむ女の子

しかし、本人が気にする事を取り上げられる側、「からかい言葉」を繰り返し投げかけられる側は、心が傷つけられ、その言葉が頭に焼き付きます。それは容姿の事であれば、「自分は普通ではない、なぜこんな自分を親は産んだのか、こんな姿で生まれたくなかった!」と常のその言葉が、呪いの言葉のように、繰り返し頭の中でよみがえることで、ネガティブな洗脳状態に至ります。

不登校児童のSOSに気づいてほしい」という掲示ポスター

その子にとっては、指摘された自分の大きな欠点だと認識し、その欠点を持つ自分が大嫌いになり、自己否定に陥ることで、自分への自信が無くなる状態に至ることもあります。
その結果、「からかい言葉」を浴びせられる学校への心理的抵抗感が強くなる恐れがあり、不登校に結びつきます。とくに周囲から見えにくい「からかい言葉」による心理的虐待は、教師や周囲の目からは理由不明の不登校となることもあります。

自己否定の「認知のゆがみ」修正が目標となる

自分の容姿、自分の性格、自分の能力、自分の人格、自分のすべてを否定することになった原因は、周囲から非常識な心理的虐待といえる職場の「パワハラ言葉」、親からの「イヤミ言葉」、学校での「からかい言葉」が日常的に繰り返されたことで、マインドコントロールによる洗脳で植え付けられた「認知のゆがみ」によるものです。

認知のゆがみで自己否定している若者

そのような非常識な言葉による心理的虐待の関わりを持つ傾向が強い人は、他者への気遣いや温かな「思いやりの気持ち」を持てない人たちで、相手の立場に立って悲しみや苦しみを思いやるという「共感性」が欠落しています。とくに成人でそのような困った人格特性を持つ人は、「思いやり」、「共感性」、個人の「尊厳と多様性」を尊重することができない、ある種のパーソナリティ障害傾向が強い人です。

攻撃的で怖い関わりをする非常識な人

非常識な周囲からの関わりを受けた心理的虐待による被害者は、自己否定の状態に陥り、自己評価が著しく低く、自分嫌いとなっています。その原因は、自己認識における「認知のゆがみ」が形成されてしまった結果です。その間違った認知を修正するためのメンタルケア作業は、早期に取組むことが必要です。

職場のパワハラで苦しむ女性

職場での常習的なパワハラ言葉によって、仕事ができない自分自身を責め続け、疲れを無視して頑張ることで、常にストレスフルな状態になります。その結果、無理を自分に強いることで身体的な疲労と脳内疲労が重なることで、うつ病などの精神疾患を発症することがあります。とくに営業職のブラック企業では、営業教育や社員育成のコストかけることなく、営業成績の悪い社員は組織風土に合わない新入社員だと決めつけて、次々と自主的に退職させるために、パワハラ的な営業幹部が各部に配置されている組織もみられます。

すぐに感情的になる怒りっぽい男性

また、児童期の子ども達の心の傷は、ケアされることがないと成人となった後も、いつまでも続きます。その結果、自己否定の状態が続くことになり、積極的な友人との交流などが難しくなります。
それにより、社会生活で必要となる人間関係構築スキルが育たず、積極的な他者との交流ができなくなり、あらゆる活動参加や対人関係にたいして強い恐怖感による対人ストレスが常に存在することになります。学校生活における対人ストレスでは、不登校となることもあります。また、社会に出てからも対人ストレスが強い場合には、小さな問題が生じても過大な対人ストレスを受けてしまいます。その結果、子どもの頃からの自己否定が強まることで、再度立ち上がる気力が出ることがなく、社会的な引きこもり状態に至ることもあります。

自己否定で苦しみ女の子

自己否定から抜け出し、自分を肯定できる自己認識づくりをするために、心理的虐待の言葉によるマインドコントロールを解きほぐすことが必要です。それには洗脳されてしまった自己認識として固着している「自分は弱点と欠点の問題人間だ!」、「自分は無能人間で、ダメな人間だ!」、「自分は何をしても失敗する!」、「自分はこれからも成功することは無い!」、「自分には将来がない!」という間違った観念といえる「認知のゆがみ」を修正し、自己否定から解放することを目標にしたメンタルケアが必要です。

自己否定で苦悩する少女

それらの固着してしまった「認知のゆがみ」は根気よく自分の内面を見つめ直し、認知修正することが可能です。これまでの、「自分には長所や強みといえる能力は何もない」という自己認識を修正し、、自分の長所や隠れてしまった自分の強みや才能を直視し、認識できるように、逆マインドコントロールを繰り替えすることで、自分の素晴らしさを認識し、新たな自分に巡り会えることが可能となります。

「子どものSOSに気づいてほしい」掲示ポスター

幸せな人生を歩むために「認知のゆがみ」を修正し自己評価を高めて、自分を大好きになるための具体的な方法のキーワードは、『美点凝視』と『ありのままの自分』の二つです。その具体的な方法の一つは、①「自分自身を『美点凝視』の視点で見つめること」、そして二つ目は、②「自分の短所も含めたすべての『ありのままの自分』を許し、認めること」です。

自己肯定感と自己効力感を高める美点凝視で幸せな人生を!

「自分自身を『美点凝視』の視点で見つめること」は、自分否定から抜け出すことができる有効な方法です。それは、高い自己評価を持つために、自己肯定感と自己効力感を高めることです。その二つを育むことで、「ありのままの自分」に自信を持つことができるようになります。素晴らしい自分の強みである長所に目を向けて、強く認識することで、自己否定から抜け出すことができます。

自分の素晴らしさを認識できている少年

誰もが弱さや短所を持っています。しかし、弱さや短所だけでなく、強みである長所が短所をカバーしてくれます。それは美点凝視の心で相手や自分に接することによって実現します。
現代の社会では、野球や陸上などのスポーツ指導や学校現場の教育指導においても、罵倒したり叱りつけたりする問題指摘の欠点矯正式の、軍隊式指導や教育は過去のものとなっています。

長所を伸ばすサッカー少年のコーティングをする監督


学校における教育者であっても、家庭における養育者であっても、子どもの人格を尊重して、その子が持つ個人特性を見極めてあげて、その子が持つ長所に焦点をあて、適切な指導で才能を発揮させる美点凝視の関わりが必要です。それは、企業や組織における部下育成や指導にあたる上司においても必要な美点凝視の視点です。

長所を伸ばすコーチングする少年野球の監督

それは自らにおいても、自分の欠点矯正ではなく、自分の強みである長所を伸ばす美点凝視を意識することで、小さな成功体験がスポーツにおいても勉学においても積み重ねることができるようになります。そのことで、小さな成果を積み上げることができることで、自分への自信がつき自己肯定感が高まり、やればできるのだという自己効力感を高めることが可能となります。

自信をもってやり来たサッカー少年の笑顔

養育者が子どもの長所を常にほめてあげることで、子ども自身は自分の素晴らしい長所部分を強く意識することができます。それによって、子どもの長所がさらに伸ばされることで、少しくらいの短所は大きくカバーされるようになります。それは、子ども自身が自分に自信が持てるようする大切な関わりです。

優勝トロフィー

・自己肯定感とは

自己肯定感とは、1994年に臨床心理学者の高垣忠一郎氏によって提唱され「他人と共にありながら自分は自分であって大丈夫だ」という、「他者に対する信頼と自分に対する信頼」と示されました。しかし、多くのとらえかたがあり、定まった定義はないが、東京都教育委員会では、子どもたちが「自己に対する評価を行う際に、自分のよさを肯定的に認める感情」としている。Wikipediaでは、「自らの在り方を積極的に評価できる感情、自らの価値や存在意義を肯定できる感情」などを意味する言葉としています。

参考引用情報:自己肯定感に関連する文部科学省の公開資料

卒業を喜ぶ女子学生

・自己効力感とは

自己効力感(self-efficacy)とは、カナダ人心理学者アルバート・バンデューラが提唱した概念で、「自分がある状況において必要な行動をうまく遂行できると、自分の可能性を認知していること」であり、「目標を達成して、結果を生み出すために必要で適切な行動を遂行できるという確信の程度のこと」です。つまり自分が効力予期をどの程度持っているかを認知することをさします。

参考引用情報:自己効力感(Wikipedia)

業績優秀賞の表彰をうけて喜ぶ支店の社員たち

「ありのままの自分」を認めることで自分の素晴らしさに出会える

「自分の短所も含めたすべての『ありのままの自分』を許し、認めること」は自己否定の状態から抜け出ために、必要であり有効な方法です。それは、弱さや欠点を持つ自分を許し、自分自身の全ての側面を受け入れて、世界に一つだけの多様性ある尊い個性をもっている一人の人間なのだという認識が必要です。それは、「ありのままの自分」でいることを拒絶することなく受け入れて、弱さや欠点を持っている自分を許してあげることが必要です。それは、むしろ自分の持つ強みや長所に強いフォーカスをあてて、それら全てが尊敬すべき素晴らしい自分なのだという自尊心を高め、自分自身の全てを受けいれることが必要です。

勝利を喜ぶ少年たち

それによって、これまでは知らず知らずのうちに、自分が持つ「強みや長所は些細な点だ、自慢できるほどの事ではない」という、これまでの認識は自分がサングラスをかけて自分を見ていたことに気がつきます。自分の素晴らしい長所や強みを客観的に適正に評価することができれば、自分への慈しみが増すことになり、自分に対する自信がもてるようになります。

卒業を喜ぶ卒業生たち

それぞれの人がもつ個性は、その人だけが持つ人格特性による個性ある宝石の輝きといえるものです。その人の個性の輝きは、世界に一つだけ存在する唯一無二の輝きです。それは、たとえどのような弱みや短所がある人であっても、人は必ずその人だけの素晴らしい強みや長所も併せ持ってします。それは誰もが持っている心の内に存在する個性といえる宝石の輝きです。

幼稚園の卒園式でそれぞれの個性が輝く子ども達

誰にも長所や強みが必ずあります。例えば、あらゆる場面で接する相手への優しさや思いやりの深さであったり、課題遂行にたいする責任感や意思の強さであったりします。その輝きは人によって異なり、十人十色の光で輝いている宝石が放つ光です。自分の美しく輝く内なる宝石の輝く光に気づくことで、幸せな人生が開けます。

自分の素晴らしさに気づき喜ぶ女性

長谷川メンタルヘルスケアセンターでは、自己否定から抜け出して、自分を大好きになれるためのサポートを実施しています。新たな自分とめぐり会えるための作業に取り組み、一日も早く幸せな人生を歩んでいただけるよう、スタッフ一同が心を込めた心理カウンセリングでお手伝いしています。

執筆者紹介

長谷川メンタルヘルスケアセンター 代表
国家資格 公認心理師:長谷川 裕通