■我が子に手をあげる自分への不安(育児不安のサポート)

backview of girl holding plush toy while walkingon dirt road

子育ては多くの作業を要します。とくにお母さん自身の産後ケアが必要な時期と重なる乳幼児期の子育てには多くの苦労があります。出産して、赤ちゃんと初めて対面した時の喜びと同時に感じた、この子にいっぱいの愛情を注いでしっかり育てようという決意が、毎日の夜泣きや繰り返しの授乳で睡眠不足となることなど、乳幼児期には多くのストレスがお母さんに知らず知らずのうちに蓄積されます。産後のホルモンバランスの変化もあり、本来ならバランスの取れた温厚な性格のお母さんであっても、イライラが重なることがあります。

lonely girl sitting on a doorway

そんな時に、ご自身が親から暴力的で虐待的な関わりや、ネグレクト的な養育をされてきた場合に、その関わり方が児童虐待的であったと認識できている場合には、自分は親のような子どもへの虐待は絶対にしないという決意ができてることで、我が子に暴力的な関わりをしないように、ストレス状態であってもお母さんとしての心の平衡を保つことに努力されます。しかし、お母さんが自分自身の親から虐待的な関わりで育てられたという認識が無い場合には、我が子にたいして親から受けたと同じ虐待的な関わりを持つことになります。

close up photo of crying baby

それが虐待の世代間連鎖という、子どもへの不幸の連鎖といえる児童虐待です。お母さん自身が虐待的な育て方をされてきた体験がある場合には、この虐待の世代間連鎖を断ち切るために、ご自身の過去における親から虐待的な関わりを受けたことを適切に認識し、子育てにおいて虐待しないという決意を獲得することが必要です。そのためには、どんな関わり方が虐待なのかを適切に認識できることが重要となります。

■育児ストレスのケアと周囲サポート獲得

mother bottle feeding infant baby

心理カウンセリングの方向性は、まず第一ステップとして最優先すべきことは、現状のストレスケアです。お母さんとって、産後はホルモンバランスがくずれるため産後抑うつ傾向が強まる時期であり、その産後のストレス傾向が強まる時期の対処方法を考慮して、周囲のサポートを得るための工夫が重要です。また第一子出産の場合など、子どもへの愛情が大きいことから、無意識的に自分にたいして100%完璧な育児を目指してしまうことがあります。その場合は100%完璧な育児などはあり得ないのだという認識を持つことも必要です。そしてストレスをケアするセルフケアの工夫として、ご主人や身近な相談できる周囲のサポートを確実に引き出す工夫と、公的な育児支援をフル活用するを目指していただきます。

■お母さんの不安解消と母子アタッチメント

girls-children-tulips-netherlands.jpg

そして、第二ステップとして、お母さんによる虐待の世代間連鎖を断ち切るために、子育てにおいて、どんな関わり方が虐待なのかを適切に認識できるための作業となります。お母さん自身の親からうけた養育状況について、自分の過去を振返る作業です。この作業は産後の育児が落ち着いた段階での作業となり、乳児期の子育てを経て、幼児期の子育てに移行する段階での作業となります。

photo of a parent with curly hair playing with her baby

 この「どんな関わりが虐待に該当するのか」という適切な認識を獲得しておくことは、子どもの第一次反抗期ともいえる自我が芽生える時期の子育てにとても重要です。子どもの自我を押さえつけることなく、子どもの自我を伸ばして、我が子が持つ才能を伸び伸びと開花させることができる大切な幼児期の母子関係を維持する子育てとなり、子どもの人生を花開かせるために必要な人生で最初の対人関係を構築する母子アタッチメントで、子どもが安心できる安全基地としてのお母さんを目指していただきます。