自分を癒しストレスから解放するリラクゼーション方法
■リラクゼーションによるストレスケア
職場ストレスのケア
職場や仕事で抱えたストレスをケアするのためのリラクゼーションのスキルを獲得することは、とても大切なことです。ちょっと疲れたと感じた時、自分なりのストレス解消方法としてすぐに活用することができます。
職場でストレスを感じた時に、その場から離れることができれば、まずはその場から離れることです。そして、深呼吸をして、脳に多くの酸素を送り込んで、落ち着くことができます。また失礼な相手や迷惑な相手には、相手に応じてその場その時で活用できる応酬話法を日頃から考えておいて、相手にうまく伝えるコミュニケーションスキルの活用とあわせて、リラクゼーションスキルを活用することでストレスを回避すると同時にストレスケアの効果がさらに高まります。リラクゼーションスキルは、コミュニケーションスキルと共に、自分の心身の健康維持に有効に機能し、心のバランスを保つことができます。それにより、職場での仕事の能率を維持し、家庭にストレスを持ち帰ることなく、家庭自体を癒しの場として家族全員が穏やかに過ごすことが可能となり、職場ストレスを家族に発散することがなくなります。あなたがご主人の場合なら、奥さんにたいしてDV行為となる暴力や暴言を吐いたりすることもなくまります。さらには、子ども達へのしつけと称して過度な要求や約束事を守らせたるなどの虐待的な関わりとなる我が子への児童虐待を防ぐことができます。それにより、虐待をうけた子どもが学校でストレスを発散する事による、他の生徒にたいして乱暴な言動や嫌がらせ行為による学校イジメの加害者となることも防ぐことができます。
育児ストレスのケア
育児疲れからくるストレスの場合には、特に出産前後の産褥期にはホルモンバランスの変化で、抑うつ傾向が高まることがあります。また、乳児期の夜泣きが激しい時などにはお母さん自身の寝不足で身体的な疲れと精神的なストレスが重なることで疲労感が高まります。特に初産の場合などで、ご自身に厳しいお母さんの場合には、100%の完全な育児を目指す傾向が強いため、育児に無理をしてしまうことに結びつくことがあります。
そのような時には、「100点満点の完全な育児などありえない80点で十分だ」という考えで、お掃除や洗濯のことはちょっとサボっても気にすることなく、昼間に赤ちゃんと一緒に昼寝をする工夫をすることや、気持ちを落ち着かせるアロマセラピーの一つとして、部屋の中で香りそのものを楽しむことなども大切です。また、現在は核家族化しているとはいえ、LINEなどのリモート通話が可能ですので、お友だちや先輩お母さんにビデオ通話で相談したり、故郷の親御さんとビデオ通話で赤ちゃんと一緒にお話しすることでストレスケアに結びつくこともあります。またご主人の協力を得る工夫や、公的な支援サービスを利用することでご自身のストレスケアに結びつける作戦も必要です。さらには、幼児期の第一次反抗期に芽生える自我により、なんでも自分がやりたがる時期に、お母さんはハラハラドキドキしたり、イライラした時は、大きな声で𠮟りつけてしまうことも時にはあります。また、ついつい子どもの手をたたくこともあるかもしれません。そんなときに深呼吸して、ひと呼吸おくことで自分自身を落ち着かせることができます。
■セルフ・リラクゼーション法
心理カウンセリングでは、ストレス解消の方法や心を落ち着かせるためのいくつかの方法をお伝えします。各種の脱感作法、セロトニンを増やす呼吸法、手指のタッピング法、呼吸を整える姿勢改善法、言葉でポジティブイメージをインストールする暗示法、自分を癒してくれる場面のイメージ導入法、自己暗示による催眠セラピー法、・・・等などがあります。しかし、その人の性格特性や生活習慣によって効果のあるストレスケアの方法は、人それぞれで異なるものです。自分自身にあったストレスケアの方法を探し出すお手伝いがメンタルヘルスケアを目的とした心理カウンセリングの方向性となります。そして、ご自身に合った方法を日常生活で取り入れていただき、セルフでリラクゼーションを可能とすることを目指します。