目次

1.職場ストレスや対人関係の悩みへのサポート
2.将来不安や生きることへの悩みへのサポート(不安障害など)
3.自分に自信がもてない、自分が好きになれない悩みへのサポート
4.我が子に手をあげる自分への悩みへのサポート(育児不安のサポート)
5.虐待や事故体験のトラウマから抜け出せない悩みケア(トラウマ克服サポート)
6.うつ病、心身症による心の不調へのサポート
7.パニック発作・外出恐怖の悩みへのサポート(パニック障害など)
8.判っているけどや止めれない儀式的行為の悩みへのサポート(強迫性障害等など)
9.心がリラックスできない悩みへのサポート(リラクゼーションによるメンタルケア)

■1.職場ストレスや対人関係の悩みへのサポート

woman in black blazer holding white printer paper

心理カウンセリングでは、あなたの悩みの現状を分析し、職場で確実にご自身が本来のパフォーマンスを発揮できるように、早い対応が必要です。まずは第一に、メンタルケアでストレスの解消を目指し、第二に、自分に合ったストレスケアの対処方法や職場ストレスを受けないスキルを獲得することを目指すことになります。

職場では様々なストレスがあり、働く人日の健康維持が企業経営や組織運営の大きな課題とされています。しかし、多くの組織ではパワハラやセクハラへの適切な対処ができていないこともあり、多くの方々が職場ストレスにさらされています。また、職場で受けたストレスを家庭に持ち帰ると、無意識的に家庭内でストレスを発散することになります。ついつい子どもへの虐待やDVに結びつきます。そして、虐待をうけたその子どもが学校で暴力的で粗暴な言動でついついストレスを発散することで、他の児童や生徒への学校イジメへと連鎖する、不幸の虐待連鎖が「職場ー家庭―学校」へと波及する恐れがあります。

そのため、職場ストレスは仕事の能率低下のみならず、心身への健康維持に大きな悪影響を及ぼし、心身症やうつ病を発症するなどの身体症状として現れ、虐待の環境連鎖として家庭の児童虐待、学校のイジメへと拡がります。そのことから、職場ストレスを家庭に持ち帰ることなく、うまく解消するストレスケアが重要となります。そのためには、対人関係でストレスを受けない職場対人スキルの獲得が問題解決の重要課題となります。

bored formal man watching laptop at desk

心理カウンセリングでは、職場で活用できる様々な対人技法や社会的スキルの中から自分にあった最適なものを獲得するサポートを実施します。例えば、超多忙な職場では、自分の能力の限界を超えた過剰な仕事を依頼された場合には、限界を超えた業務を引き受けることを避けるために、「相手が共感して納得してくれる断り方の技法」があります。それは、自分の現状を相手に理解してもらうために必要な「適切な自分気持ちの説明技法」です。具体的には自分の業務量の客観的な説明とあわせて、最も重要な気持ちの説明であり、感情面の説明で相手に感情的な理解を得ることで無理な要求を相手側から辞退してくれることを可能とする技法です。自分の状況を感情面とあわせて、うまく説明できるスキルです。その他の場面として、無配慮な言動で周囲を傷つける粗暴な上司や周囲にたいして、うまく応酬する一言を発することで度重なる失礼な言動を封じ込める「応酬話法の技能」のスキル獲得等々、さらには相手が受け入れてくれる「自己主張の技法」アサーション・スキル:相手も自分も合意できるWin-Winの関係づくり技法)などで、自分自身を守るために必要な職場における対人スキルの獲得を目指すことがカウンセリングの方向性となります。

■2.将来の不安、生きることの不安へのサポート

Secretary of State Colin Powell

日々のストレスは、早い段階で解消することが重要です。ストレス状態は知らず知らずのうちに心身が無理をしている状態で、食欲不振、睡眠不足、心がモヤモヤした状態となり、考えがまとまらず、堂々巡りの考えが繰り返し頭に浮かぶことがあります。その状態は、ネガティブな考えが頭から離れない状態でもあり、将来にたいしても「どうにかなるさ」などと楽観的に受け止めることが出来ないなど、心の平衡を保つ自分自身の機能が働かず、この先には不幸な出来事が起きるのではないかと考える傾向が強くなり、社会不安障害全般性不安障害となり慢性的に不安傾向が続くことやその程度が強くなる恐れがあります。さらには、そのように考える自分自身をも責め続けることが多くなります。

心理カウンセリングでは、何故そのような状態に至ったのか、何がストレス源となっているのかについて、現状の生活場面を丹念にヒヤリングし、客観的な現状をアセスメントします。あわせて、過去の生育歴において、家庭での虐待体験や学校でのイジメ体験の有無などから、自分自身でも気が付いていない深層心理の状況について、自己認識を精神分析的にアセスメントします。それらの結果から得られた心理的・身体的な状況を元に、必要なケア方法を導きだし、ご自身に最適な自己効力感を獲得するために、必要なポジティブなイメージをインストールする認知修正を目指します。

■3.自分に自信が持てない、自分が好きになれない悩み

911: President George W. Bush

自分自身の思考傾向や性格傾向について、さらには自分自身の容姿や声までにも嫌悪感を示し、自分自身にたいしてネガティブな受けとめ方をする背景には、過去の周囲から受けてしまった非常識な言葉や心無いメッセージがいつまでも自分の心の中でネガティブなメッセージとして叫び続けている場合があります。それは自分の記憶から遠ざけている、思い出したくもないつらい悪夢のような過去体験であれば尚更のこと、あるいはすでに乗り越えることができたと感じている過去体験であっても、その過去のつらい体験の記憶が深層心理の潜在意識ではトラウマ体験として生き続けていることがあります。それは、大脳皮質で記録する認識記憶は記憶のネットワークから切り離され、普段は思い出すことはできないように記憶にフタがされて閉じ込められていても、感情記憶と身体記憶では生き続けています。子どもの頃に学校でのつらいイジメ体験、友達から仲間外れにされた寂しかった体験、親からの暴力や言葉による虐待的な苦しい体験、等々の体験記憶は3つの領域で構成されており、一つは体験したこと自体の記憶である大脳皮質での認識記憶、二つ目は、その時に感じた苦しさや寂しさの偏桃体で感じる感情記憶、そして三つ目は、身体が感じた神経的な身体記憶で構成されています。(EMDRの創始者Francine Shapiro ph.Dc より)とくに身体感覚での記憶は無意識レベルで生き続け、その苦しい体験をしているときの恐怖で、身体が震えた神経的な皮膚感覚、息苦しさの呼吸感覚、張り裂けそうな心臓の鼓動感覚などの感覚が身体記憶として、トラウマ体験の中核記憶としていつまでも身体に焼き付けられて残ることになります。

心理カウンセリングでは、どのようなネガティブな自分自身への認識があるのかをヒヤリングで深層心理での自己認識を精神分析的にアセスメントすることから始めます。そして、過去のトラウマ体験となっている記憶に急接近することでPTSD症状を誘発することなく、心の奥底に追いやっている感情記憶の寂しさ、苦しさ、恐怖などに少しづつ接近し、徐々に深層心理面での探査によって、自分自身を無意識に苦しめている過去に受けたイジメ体験や虐待での非常識な心無い苦悩の原点となっている、自分にたいする心無いイジメ言葉の「ネガティブ・メッセージ」を突き止めます。それは今もあなたの心の中で独りでさびしく泣き続けているあなた自身の内なる小さな子供といえる「インナーチャイルド」にそっと手を差し伸べて、もう大丈夫だよと声をかけてあげる作業です。そして、あなた本来の輝く素晴らしい「宝石のような輝き」を取り戻すための、次のステップといえるポジティブイメージのインストール作業に取り掛かる重要なカウンセリング・ステージとなります。

■4.我が子に手をあげる自分への悩み(育児不安のサポート)

Raphael's The Virgin and Child

子育ては多くの作業を要します。とくにお母さん自身の産後ケアが必要な時期と重なる乳幼児期の子育てには多くの苦労があります。出産して、赤ちゃんと初めて対面した時の喜びと同時に感じた、この子にいっぱいの愛情を注いでしっかり育てようという決意が、毎日の夜泣きや繰り返しの授乳で睡眠不足となることなど、乳幼児期には多くのストレスがお母さんに知らず知らずのうちに蓄積されます。産後のホルモンバランスの変化もあり、本来ならバランスの取れた温厚な性格のお母さんであっても、イライラが重なることがあります。そんな時に、ご自身が親から暴力的で虐待的な関わりや、ネグレクト的な養育をされてきた場合に、その関わり方が児童虐待的であったと認識できている場合には、自分は親のような子どもへの虐待は絶対にしないという決意ができてることで、我が子に暴力的な関わりをしないように、ストレス状態であってもお母さんとしての心の平衡を保つことに努力できます。しかし、お母さんが自分自身の親から虐待的な関わりで育てられたという認識が無い場合には、我が子にたいして親から受けたと同じ虐待的な関わりを持つことになります。それが虐待の世代間連鎖という、子どもへの不幸の連鎖といえる児童虐待です。お母さん自身が虐待的な育て方をされてきた体験がある場合には、この虐待の世代間連鎖を断ち切るために、ご自身の過去における親から虐待的な関わりを受けたことを適切に認識し、子育てにおいて虐待しないという決意を獲得することが必要です。そのためには、どんな関わり方が虐待となるのかを適切に認識できることが重要となります。

mother kissing her baby

心理カウンセリングの方向性は、まず第一ステップとして最優先すべきことは、現状のストレスケアです。お母さんとって、産後はホルモンバランスがくずれるため産後抑うつ傾向が強まる時期であり、その産後のストレス傾向が強まる時期の対処方法を考慮して、周囲のサポートを得るための工夫が重要です。また第一子出産の場合など、子どもへの愛情が大きいことから、無意識的に自分にたいして100%完璧な育児を目指してしまうことがあります。その場合は100%完璧な育児などはあり得ないのだという認識を持つことも必要です。そしてストレスをケアするセルフケアの工夫として、ご主人や身近な相談できる周囲のサポートを確実に引き出す工夫と、公的な育児支援をフル活用することを目指していただきます。

そして、第二ステップとして、お母さんによる虐待の世代間連鎖を断ち切るために、子育てにおいて、どんな関わり方が虐待なのかを適切に認識できるための作業となります。お母さん自身の親からうけた養育状況について、自分の過去を振返り作業を目指す事になります。この作業は産後の育児が落ち着いた段階での作業となり、乳児期の子育てを経て、幼児貴の子育てに移行する段階での作業となります。この作業は子どもの第一次反抗期ともいえる自我が芽生える時期の子育てにとても重要な作業です。子どもの自我を押さえつけることなく、子どもの自我を伸ばして、我が子が持つ才能を伸び伸びと開花させることができる大切な幼児期の母子関係を維持する子育てとなり、子どもの人生を花開かせるために必要な人生で最初の対人関係を構築する母子アタッチメントで、子どもが安心できる安全基地としてのお母さんを目指していただきます。

■5.虐待や事故のトラウマから抜け出せない悩み(トラウマ克服サポート)

A Starry Gaze: Photorefraction Improves Vision for Children (NASA, 2/25/09)

過去の恐怖体験は、消しゴムで消すことはできません。ケアをすることなく、それを忘れることで記憶を消し去り封印したつもりでも、それは無意識レベルで生き続け、あなたに悪影響を与え続けます。それは、まさにあなたの足元に散らばる「トゲのあるイバラ」のようです。忘れたつもりでも、ついつい足元のトゲを踏んでしまいます。そして傷つきます。メンタルケアは、足元に散乱している多くのイバラを拾い上げ、整理して、思い出したくない体験記憶として「良くない出来事のアルバム」に整理し、こころの図書館に片付けることです。それは、開架本棚ではなく、書庫の片隅の引出しでいいのです。それも、鍵のかかる引出しです。この整理ができることで、その出来事から影響を受けることはなくなります。

心理カウンセリングの方向性としては、第一ステップとして、現在の心理状況をアセスメントします。精神的な慢性的なストレス状態が生活場面でどのように影響しているのかを確認します。成人の方々であればお仕事にどのように影響しているのか、自分自身をネガティブにとらえていないのか、対人関係において自分自身をポジティブに表現するコミュニケーションができているのか、 などを深層心理領域も含めて確認します。また思春期の青少年であれば、自分自身への自己効力感を感じることができているのか、自分は何者なのか何を目指すべきなのか等の思春期作業に遅れがないのか、友達との関わりについて正常なコミュニケーションが取れているのか、引きこもり状態となっていないかなど、反抗期を迎えた子どもを抱えるお母さんであれば、子どもへの適切な関わりができているのかなど、をアセスメントします。

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第二ステップとして、過去の虐待体験や事件事故の体験トラウマが現在の心理状態にどのように影響しているのかについて、過去のご自身の虐待体験や事件事故の被害体験についての接近は慎重を要します。性急にトラウマに急接近することでPTSD的な症状を呈するようなパンドラのフタを開けてしまうことを避けつつ、徐々に確認しつつ、過去のトラウマを克服できるようなトラウマケアを進めることになります。その方法としては、ポジティブなイメージをインストールしつつ、脱感作的な手法を用いつつ、そのトラウマ的な出来事を整理しつつ、その不幸な体験の意味を過剰反応することなく第三者の視点でニュートラルに評価できる状態となれるように、トラウマケアを進めます。そして、その体験自体が他者の体験であるかのように、心が乱れることなく平静な精神状態で、人に話せる状態となることで、そのトラウマ体験を克服できたゴールとなります。その段階が、3つのトラウマ体験記憶の整理ができたといえます。その3つの記憶整理は、一つ目がリアルな苦悩体験の映像を伴う認識記憶、二つ目がその時に生じた苦痛感情をともなう感情記憶、三つ目がどの時の身体が感じた身体感覚を伴う身体記憶です。これらのケアがトラウマケアのターゲットとなります。

Free cosmos field image

このトラウマケアは慎重に実施する必要があり、熟練した専門技法を習得した心理カウンセラーによるケア実施が必須です。親切心でクライアントの周囲の素人カウンセラーによるトラウマケアと称した無謀な関わりや、心理相談の経験が長い心理カウンセラーであっても、トラウマ治療経験のないカウンセラーによる、単なる文献を参考にした聞きかじりの知識だけで、見よう見まねのトラウマケアは禁物です。無謀なトラウマケアでは症状を悪化させてしまい、重篤なPTSD症状を呈することがありパニック症状的な状況に陥ると外出が困難、通勤通学の電車やバスなどの交通機関を利用できない状態や、自宅の玄関から出れない状態、日常的な引きこもり状態となる恐れもあります。

軽々なトラウマケアで重篤な病状に悪化させてしまい社会生活が困難な状態を引き起こすことに結びつき、クライアントを不幸に陥れることになります。たとえ専門資格を持つ臨床心理カウンセラーであっても、経験のないトラウマケアの心理カウンセリングは安易に受けるべきでない事を重ねてお伝えします。過去の恐怖体験となるイベントをなんとか乗り越えてきて、違和感を感じながら現在の日常生活を送っているサバイバーの傾向として、これまでは心が乱れつつもトラウマとなっている心の傷にフタをして閉じ込めてきたことで心の安定を保ってきた方々が多く存在します。そのような方々に、軽々なトラウマケアによっては、逆に心に深く刻まれた記憶が噴出してしまい、重篤な心理障害を誘発する恐れがあります。特に、解離性人格性障害(多重人格)の症状である人格が解離することで苦痛や恐怖の困難場面を乗り越えてきた方々にとっては、解離した人格が顕著な活動を見せることで、主人格が認識できない行動 (遁走的な無意識行動)を引き起こしたり、解離する人格が次々と増えることで、統合失調症的な症状を呈することの恐れもあります。

■6.うつ病、心身症による心の不調へのサポート

Expensive medication, healthcare photo

うつ病心身症と診断されたら、とにかく第一に休養を取ることが必要です。背景には、お仕事の繁忙期などの残業が続き睡眠時間が不足することや、お仕事や家族の問題を抱えて常に頭から離れない状態で気が休まることがない緊張状態が長期間続くことや、学校などでのイジメを受けていることで常に気持ちが落ち込んでいる状態や、本来は心身を休養できる家庭において親や兄弟から暴力を受けている状態で常に不安感や恐怖感を抱きながらの生活を強いられている場合、あるいは過去のイジメ被害で自分に自信に持てずに自己嫌悪に陥ってしまい人と接することが苦痛となり対人関係に大きなストレスを抱えてしまっている状態、等々さまざまな背景あります。

現在の医学ではうつ病や双極性障害などの気分障害の発症メカニズムは明らかになってはいない点が多く、慢性的なストレス状態が原因となって脳神経伝達物質のセロトニン、ドーパミン、ノルアドレナリンなどのバランスが結果的に変化するといわれており、すべての気分障害にたいして投薬治療は気分の落ち込みを防ぐという治療といえます。そのため精神医療の欧米では、生活面でのストレスを軽減させることを第一の処方としている諸外国も増えています。さらに、投薬治療自体のお薬自体数年ごとに新薬が開発され、医療現場に投入されています。しかし、すべての精神治療薬において臨床データの積み重ねが重要な役割となっており、数年前に新薬登場としてもてはやされたお薬が、現在では依存性などの副作用が問題視された結果、処方が禁止されたり、精神治療薬の相互副作用の危険性が指摘された結果、多剤服用が禁止されたりしている医療先進諸国もあります。つねに新薬が開発され医療現場で臨床データが積み上げられている状態にあります。

positive black mother with kids meditating together with closed eyes at home

うつ病や心身症などの気分障害には投薬治療で気分の落ち込みを防ぐことと同時に最重要なことは、早期の十分な休養とあわせて認知修正や対処スキルの獲得です。たとえば、その休養を取るためにも考えを変化させるための認知修正のスキルが必要です。たとえば、多忙な職場なのでこの時期に休養を取ると、周りに怠け者と思われないか、そのくらいの事は誰でも乗り越えている自分はもっと頑張るべきだ、などいう考えがあると更に自分自身を追い込むことになり、さらに病状を悪化させることになります。例えば、昇格のタイミングなどでありがちなケースとしては、仕事を断ると昇格のチャンスを逸することになり、過剰に仕事を引き受けてしまうことがあります。このような場合は、周囲をうまく活用するために関係者をうまく巻き込む形で仕事を分散して一人で抱え込まないための周囲調整スキルや、そもそも仕事を安請け合いすることなく、その仕事を引き受けると過剰業務となることを客観的に示し、引き受ける上での諸条件を提示し仕事の平準化を図るなどの交渉スキルも必要です。また家庭や学校などでイジメ被害にあっている場合には、暴力や非常識な言葉は犯罪行為であることの認識のもとに、そこから抜け出すための公的機関の協力者を得る対応が必要となります。さらには、過去の暴力被害や事件事故に巻き込まれた結果のトラウマ体験の影響でPTDS的な恐怖や不安感が常に襲われる場合には、トラウマケアが必要です。

photo of people holding each other s hands

心理カウンセリングの方向性についてですが、まずはストレスケアが可能な技法をお伝えします。休養をとりながらセルフで、安らぎを得られるような脱感作的なストレスケアの各種方法について、その方法をお伝えします。そのうえで、現在のストレス状況について確認し、何が原因でストレスが継続しているのか、などについて、現状の精神状態と現在と過去の心理的イベントについてインタビューで心理アセスメントを実施します。そして、ストレスとなっている生活場面を克服できる新たなスキルを獲得するために必要なスキル獲得に向けたトレーニングを実施します。生活面でのストレスを軽減させることを第一の処方としている先進国が増えており、仕事場面や学校での自己主張スキルや対人関係スキルを向上させることや、人間関係における物事の受け止め方である認知の方法を変化させる認知行動療法、さらには職場における対人関係構築スキルを身につけること、組織内の協力者を探し出し問題を解決する組織的に問題解決スキルを身につけることを目指してます。しかし、第一に実施することは休養をとることを罪悪と受け止めない認知修正です。そして、投薬治療の役割は落ち込んだ気持ちを高める作用のある抗精神病薬の服用であり、投薬で全てが解決することはなく、根本的な改善としては、ストレスを受けず、ストレスを蓄積しない、対人関係スキルや仕事スキルを身につけることです。これが、根本的な解決を目指すことが心理カウンセリングの役割であり方向性といえます。

■7.パニック発作・外出恐怖の悩みへのサポート(パニック障害など)

close up photo of shocked woman

パニック障害は突然の過呼吸、理由もなく動悸やめまい、発汗、息苦しさ、吐き気、手足の震えなどのパニック発作を起こし、自分ではコントロールできないほどの恐怖を感じる精神疾患ですが、まず最初に医師の診察によって、現在の日常生活やお仕事の状況、過去のイベント体験や生育歴や病歴の確認、性格的な特徴などの問診、および内科的な脳波測定や画像診断によって脳神経学的な異常や心臓などの循環器系の異常の有無を検査することが必要です。その上で発作が起きた時に服用するお薬や未然に発作を防ぐためのお薬を処方されることもあります。

心理カウンセリングで対応できる領域は、内科的に異常が認めらない場合に、パニック発作が起きた時の対処方法として、自分を落ち着かせるための呼吸方法、自分に言い聞かせるための言葉がけ方法や発作自体に対する受けとめ方を変化させる認知修正的なトレーニングです。
さらに、そのパニックになる状況を誘発するこころの動きにフォーカスをあてる精神分析的な心理アセスメントで確認することが必要となります。その発作がどのような背景で誘発されるのか、その時に何にたいして恐怖や不安を抱いていしまうのかを、慎重に丁寧に問題の核心となっているその心の動きとなる深層心理的を探ることが必須となります。そして、その原因となっている無意識的な心の動きを突き止めることを目指します。その根源的な原因を究明し、それに対するケアを実施することで、確実に乗り越えること、解消することが可能となります。
そのためには、徐々にそして丹念に焦ることなく、心理カウンセリングでの聞き取りインタビューを進めます。仮に何か大きな過去体験のトラウマが関係している場合にはには、さらに多くの症状を誘発する恐れがありますので、注意が必要です。そして、その過去整理の結果から、生育歴や過去イベントがパニック発作のきっかけとなった恐怖体験や不安の源といえるトラウマとなって引き起こされているPTSD的な症状であることが明白である場合には、そのトラウマケアを進めることが心理カウンセリングによるケアの方向性となります。

8.止められない儀式行為の悩みへのサポート(強迫性障害など)

a woman washing her hand from a fountain

強迫性障害では、自分でもつまらないことだとわかっていても、そのことが頭から離れず、何度も同じ確認などを繰り返すなど、日常生活にも影響が出てきます。頭に浮かんでしまって払いのけられない考えを強迫観念、ある行為をしないでいられないことを強迫行為といいます。たとえば、不潔に思い過剰に手を洗う、戸締りなどを何度も確認せずにはいられないなどがあります。この強迫性障害は不安障害の一種で、「手が細菌で汚染された」という強い不安にかきたてられて何時間も手を洗い続けたり、肌荒れするほどアルコール消毒をくりかえしたりなど、明らかに「やりすぎ」な行為をともないます。世界保健機関(World Health Organization:WHO)の報告では、生活上の機能障害をひきおこす10大疾患のひとつにあげられています。

心理カウンセリングでは、認知行動修療法が基本的な方法となります。その中でも、再発予防効果が高い「曝露反応妨害法」が代表的な治療法で、 クライアント自身が強迫観念による不安に立ち向かい、やらずにはいられなかった強迫行為をしないで我慢するという行動療法です。しかし、大きなストレスや不安感との戦いとなりますので、最新の注意を払いながらクライアントの状況を見守ることが重要なポイントとなります。その行為や不安の精神的な力動を突き止める心理的なアセスメントで深層心理を常に精査することで、その不安の根源自体が解消されていないことで、他の儀式的行為に変化することに結びつきまs。その力動の変化状態を観察することが重要です。たとえば、汚いと思うものをさわって手を洗わないで我慢する、留守宅が心配でも鍵をかけて外出し、施錠を確認するために戻らないで我慢する、などのチャレンジを繰り返すこと、その行為の変化を観察することになります。こうした課題を続けていくと、強い不安が弱くなっていき、やがて強迫行為をしなくても済むようになることを目指します。

 


9.心がリラックスできない悩み(リラクゼーションによるメンタルヘルスケア)

unrecognizable woman with laptop resting on bench in park

リラクゼーションのスキルを獲得することは、ストレスケアにとってとても大切なことです。ちょっと疲れたと感じた時、自分なりのストレス解消方法として、ストレスを感じた時のその場その時に応じていくつかの方法を活用することで、自分の心身の健康維持に有効に機能し、心のバランスを保つことができます。それにより、職場場面では仕事の能率を維持し、家庭にストレスを持ち帰ることなく、家庭自体を癒しの場として家族全員が穏やかに過ごすことが可能となります。その結果、職場のストレスを家族に発散することがなくなります。あなたがご主人の場合なら、奥さんにたいしてDV行為となる暴力や暴言を吐いたりすることもなくまります。さらには、子ども達へのしつけと称して過度な要求や約束事を守らせたるなどの虐待的な関わりとなる児童虐待的がなくなります。それにより、子どもが学校で他の生徒にたいする迷惑な嫌がらせ行為による学校イジメの加害者となることも防ぐことができます。


desperate screaming young boy

育児疲れの場合には、乳児期の夜泣きが激しい時には、お掃除のことはちょっとサボっても気にすることなく、昼間に赤ちゃんと一緒に昼寝をする工夫をすることや、気持ちを落ち着かせるアロマセラピーの一つとして、部屋の中で香りそのものを楽しむことなども大切なストレスケアです。
また幼児期の第一次反抗期に芽生える自我により、なんでも自分がやりたがる時期に、お母さんはハラハラドキドキしたり、イライラした時は、大きな声で𠮟りつけることもあります。また、ついつい子どもの手をたたくこともあるかもしれません。そんなときに深呼吸して、ひと呼吸おくことで自分自身を落ち着かせることができます。
心理カウンセリングでは、ストレス解消の方法や心を落ち着かせるための方法として、各種の脱感作法、セロトニンを増やす呼吸法、手指のタッピング法、呼吸を整える姿勢改善法、言葉でポジティブイメージをインストールする暗示法、自分を癒してくれる場面のイメージ導入法、自己暗示による催眠セラピー法、・・・等などがあります。しかし、その人の性格特性や生活習慣によって効果のあるストレスケアの方法は、人それぞれで異なるものです。自分自身にあったストレスケアの方法を探し出すお手伝いがメンタルヘルスケアを目的とした心理カウンセリングの方向性となります。