ストレスケアで長寿に!(ストレスと健康)

lovely elderly couple

私たちの日頃のストレスは生物学的な加齢に影響を与えるとの研究報告があります。ヴァディム・グラディシェフ博士 - DF/HCC (harvard.edu)それはストレスケアで寿命を延ばすことに結びつくことを示唆しています。ストレスは精神的苦痛、病気治療、薬物依存、生活環境の変化、対人関係の苦痛、仕事の悩み、交友関係のトラブルなど、つねに多くの要因から生じる可能性があります。

woman looking up smiling

人はストレッサーに接すると、人間の持つ本能によって、自分自身を生存させるためにその場で戦うべきか、あるいはその場から逃走すべきかの判断を強いられることになります。その時にいずれの選択しにしても、必要な体力的な瞬発力と俊敏な動作が必要となるため、心臓の心拍数の上昇、血圧の上昇、大量の酸素を取り込むための呼吸数の増加などの身体的変化が現れます。その変化に必要な信号発出する私たちの脳機能は、偏桃体を中心に活発に作用し各種ホルモン量を瞬時に調節させます。しかし、その状態はストレッサーが消失した後も暫くは継続することになります。

four women in front of green bushes

この状態は、脳内神経伝達物質のアドレナリン量の変化によって、ストレスホルモンといわれるコルチゾールが副腎皮質から分泌され、心身のバランスをとるためにそのストレス変化に対抗しようとする身体的な変化だといわれています。しかし、そのストレス状態が継続的に続くと慢性的なストレス状態に陥ると、心身のバランスが崩れすことになります。

そのため、ストレスを感じたら、必ずストレスケアが必要となります。ストレス状態が解消されても身体の緊張やホルモンバランスがすぐに元に戻ることは容易ではありません。繰り返しのストレス状態が頻繁に起きることで、慢性ストレス状態となり、加齢に大きく影響することが示唆されています。

ストレスを感じたら、すぐに回復のためのストレスケアを日常生活で心がけることは健康で幸せな長寿のために必要不可欠な対処スキルといえます。

メディカルニュース記事(2023年4月23日から