職場ストレスから緊急脱出する組織改善の方法

いきいき組織づくりの改善活動

あなたの職場を健康的で働きがいのある「いきいき職場」へと改善しましよう

 コロナ禍で就業環境が、在宅テレワークへの変化や、逆に在宅からオフィスへのリターン勤務の変化など、就業大きく変化する中で、長谷川メンタルヘルスケアセンターにおける相談内容で、「仕事ストレスがとれない」などという在宅勤務やオフィスでの職場ストレスが顕著になっている傾向があります。そのため、仕事現場におけるコミュニケーションの見直しやストレスケアの方法にたいするご相談内容が増えています。職場ストレスから緊急脱出する方法は、あなた自身が職場ストレスを適切に認識し、職場におけるストレス源を特定するリスクアセスメントで、職場の問題点を明確にして職場改善を事業主と一緒になって取り組むことが必要です。
 厚生労働省は、中規模から大規模組織の企業における健康で働きがいのある「いきいき職場づくり」の研究支援成果報告を2016年版 (注1)に公開し、さらに2018年には、中小企業から零細個人事業の事業主組織を対象とする職場ストレス改善のための研究支援事業の成果報告として、各種ツールが公開されています。(注2)そこでは、職場ストレスのない「いきいき組織づくり」として、組織改善への取組み方法が示されており、従業者や事業主による職場リスクを点検できるアクションプランのチェックリストが公開されています。それらは、この変革の時代を乗り越えて成長企業を目指す、具体的な改善ツールといえます。具体的には、組織におけるしくみや制度、ルール・慣例を改善して働く人の職場ストレスをなくし、従業者の仕事への満足度とモチベーションを高め、組織としての最高のパフォーマンスを発揮することに結び付き、顧客に提供する商品・サービスの品質向上を図ることが可能となります。この活動は法令を遵守する健全な企業組織として、社員、顧客、地域社会など全てのステークホルダーに満足され、社会貢献を実現するための活動といえます。

(注1):平成25-27年度厚生労働省厚生労働科学研究費補助金労働安全衛生総合研究事業「事業場におけるメンタルヘルス対策を促進させるリスクアセスメント手法の研究」報告書と成果物:東京大学耐学院医学系研究科
(注2):令和2-4年度労災疾病臨床研究事業費補助金事業研究「小規模零細事業場の構成員に必要な支援を効率的に提供するツールと仕組みを通してメンタルヘルス対策を浸透させることを目指す実装研究(200401-01)」:東京大学耐学院医学系研究科

いきいき職場のチーム

参考引用サイト
① 厚生労働省関連サイト(みんなで取り組む「いきいき職場づくり」説明公開サイト) 
② 厚生労働省関連サイト(職場環境改善ツール:こころの耳サイト)

職場ストレスから緊急脱出するためのステップ

(1)職場がつらいと感じたら、すぐに「ストレス・チェック」でメンタル状態を確認する
(2)自分にストレスを生み出す職場リスクを洗い出す「リスクアセスメント・チェック」で組織の問題点を抽出する
(3)最高のパフォーマンスを発揮できる職場ストレスのない「いきいき職場づくり」への具体的な改善に事業主と共に取り組む

関連詳細ページ:長谷川メンタルヘルスケアセンター関連ページ:心理カウンセリング領域と対処ヒント

1st ステップ:自分の職場ストレス状況を適切に把握するストレスチェック

・職場がつらいと感じたら、すぐに「ストレス・チェック」でメンタル状態を確認する
 職場ストレスには早期に対処することが必要です。最初は小さなストレスであっても積み重なることで心身に影響を及ぼすほどの過大ストレスが蓄積されます。早い段階の対処が必要です。
 そのためには、自分自身の心身の変調を無視するようなことがあってはなりません。早い段階で、自分ストレスに気づき、組織ストレスを生み出す職場の制度問題パワハラ対策の不足問題など、組織が抱える問題を的確に把握することが必要です。

働く人の職場ストレス


 そのうえで、一人の従業者として適切にストレスに対処するために対応可能な個人対策を日々の業務に取り入れることや、組織管理者/経営者に提案することや相談・交渉することになります。その一人の従業者としての自分の仕事領域での対処・改善とあわせて、組織としての改善のために、組織管理者や事業主と一緒になって、組織改善に取り組むことが必要です。企業組織によっては、事業主が職場ストレスを認識しながらも放置している場合もあります。さらには、むしろ事業主が従業者を過剰ストレスに追い込むことで業績を維持する違法性のあるブラック企業も存在しています。例えば、営業ノルマが達成できない社員へのパワハラが横行するブラック企業もあります。新卒採用で入社した従業者にとっては、暴言を浴びせる上司のパワハラにたいして、「この厳しさはどこの組織でも同じで、世間標準だ」と認識させるために、新入社員研修の場で洗脳している企業組織も存在します。その結果、暗黙に指示されるまま違法契約の営業に走らせるブラック企業の実態が報道される事件が相次いで起きています。また、どこの企業でも人材不足の状況で、昇進昇格の時期であれば、人手を補充できない部門での昇格候補に対する困難を伴う過剰業務を押し付けるイジメ行為のようなパワハラ的な業務指示をだす問題上司もいます。その場合に無理な業務指示を受けた本人の間違った認識として、「これくらいの事に耐えられない自分が悪い」とし、自分の業務キャパシティ・オーバーによる自分限界を認識しながらも、断わることも業務軽減のための調整交渉もできずに、すべての仕事を引き受けてしまい、過大ストレス状況から逃れる道を閉ざした状況で頑張り続けて、結果的に体調を崩してしまい、休業を余儀なくされ、離職に追い込まれるケースもあります。

ブラック企業のパワハラ上司

 すべての社員がポジティブな気持ちで常に前向きのモチベーションを維持して業務に取り組める職場環境づくりが、全ての企業組織経営者に求められています。働きやすい職場環境を提供することは、経営者の責務といわれています。あなたが、もしもストレスを感じて本来の自分のパフォーマンスを発揮できていない状態に陥っている場合、その原因は自分の努力が不足していることにあると考えることや、自分が悪いのが原因で自分に責任があると考えることは絶対に避けてください
 組織のストレス源には非常識な、パワハラモラハラマタハラ、イクハラ、イジメハラ、などのハラスメント、さらには顧客から受けてしまうカスタマーハラスメントもあり、それらへの組織対策が経営者に求められています。ご自身に問題があるから、ストレスを感じてしまうのではありません。大切なことは、自分のストレス状態を適切に認識し、そのストレスを分析し、職場環境における問題点として、それを解消するために、組織メンバーの一人ひとりが、より働きやすい環境へと改善PDCAを継続的に回す取組みは、常に組織として必要です。
 そのためには、まずはセルフによるストレスチェックを実施してみてください。厚生労働省で推進するセルフチェックがあります。5分間で簡単にストレス状況を把握することができます。また、家族の方々が本人を見ているととても心配だという場合には、家族などの周囲の人が第三者の視点でチェックし、ストレス状況を推測することができます。ぜひ利用してください。

厚生労働省 職場ストレスのセルフチェック
 厚生労働省での取組みの一つに働く人のメンタルケアを促進するサイトとして「こころの耳」というポータルサイトがあります。そこでは職場におけるメンタルケアの具体的な方法、ストレスから自分自身を守る方法、セルフチェック方式で簡単に自分自身のストレス状況をグラグ確認できるオンラインツールのしくみ、などが提供されています。また同様に家族が本人の異変に早期に気づくための家族チェックも同様な仕組みとして提供されています。活用をお勧めします。
参考引用(1)厚生労働省 働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト こころの耳
参考情報(2)5分でできる職場ストレスチェック (厚生労働省 こころの耳ポータルサイト)
参考引用(3)家族支援用の職場ストレスチェック (厚生労働省 こころの耳ポータルサイト)

関連情報ページ:長谷川メンタルヘルスケアセンター(新入社員のメンタル不調と離脱を防ぐ【理想と現実の失望対策】)

2nd ステップ:職場リスクアセスメントによる職場問題点の抽出

・自分にストレスを生み出す職場リスクを洗い出す「リスクアセスメント・チェック」で組織の問題点を抽出する
 あなたが、職場で受けてしまうストレスが職場のどの領域から生じているのかをリスクアセスメントすることで、簡易的に組織の問題点を洗い出すことができます。その時に注意すべき点は、そのストレスは自分に原因があるという認識から脱することが絶対的な前提条件です。たとえ、その従業者の個人的な特性がどうであれ、組織管理者は、全ての従業者の特性に合わせ、その人が持つ能力レベルに応じたた業務を配分し、その従業者が健康でいきいきと輝きながら、その人が高いパフォーマンスを発揮できる職場のしくみ制度職場環境などを整えることが求められています。もし、あなた自身が困難な業務テーマに直面していて、上司や周囲に問題や不安を相談できない職場環境で、一人で問題を抱えたストレス状態から抜け出せない状態に遭遇していれば、職場に問題があると断言できます。あなたは適切にその困難な状況に応じた迅速な対処が必要です。心身の健康を維持し最良のパフォーマンスを発揮するには、職場でのストレスは早期に対処することが必要です。
 そのために組織の問題点を洗い出す視点は4つの領域で、①担当する仕事の状況、②職場環境の状況、③職場の人間関係・相互関係の状況、④安心できる職場のしくみ状況、の各領域について、チェックリストで点検することができます。その他、最近フォーカスをあてられている領域として、パワハラやセクハラのハラスメント状況、特定人物によるイジメや嫌がらせなどの状況のチェック、については別途の追加項目として、組織内で問題になっている場合は、あわせて掘り下げて確認することも必要になります。

ストレスのある職場

職場ストレスのリスクアセスメント
職場の問題点を洗い出すチェックは、下記のチェックリストを利用します。

《情報詳細の引用参照先サイト》
 東京大学大学院医学系研究科:事業場におけるメンタルヘルス対策を促進させるリスクアセスメント手法の研究
(メンタルサポートストレスチェック制度による労働者のメンタルヘルス不調の予防と職場環境改善に関する研究(H27-労働‐一般-004)」の成果より)

■職場ストレスのリスクアセスメント(チェックリスト)

【A.仕事のすすめ方】
1.仕事の方針に従業員の意見を反映できない。 (仕事のコントロール度が少ない)
2.会社は従業員からの提案を真剣に取り扱ってくれない。(会社との信頼関係がない)
3.仕事が時間内に処理できず残業が多かったり休みが取れない。(仕事の量的負担が大きい)
  例:時間外労働が月に80 時間を超えることがある1 週間に1 日も休みを取れないことがある。
4.働きがいが感じられにくい仕事だ。(仕事の意義)
5.各人が仕事で何をするべきかについて説明されていない。(役割が明確でない)
6.仕事をしていると気持ちや感情が穏やかでなくなることがある。(情緒的負担が大きい)
7.正しいと思うやり方で仕事ができない。(仕事の上での役割に葛藤がある)

【B.職場環境】
8.職場の作業環境は良くない。(温湿度、騒音、明るさ、作業レイアウト、などの物理環境)

【C.人間関係・相互支援】
9.上司は気軽に話ができない。(上司からのサポートが少ない)例:上司に相談しても対応してもらえない
10.上司は,皆が自分で問題解決できるように励ましてくれるようなことはない。(上司のリーダーシップが低い)
11.上司は親切心と思いやりをもって接してくれない。 (上司の公正な態度)
  例:上司に評価されていないと感じることがある。上司の態度は公平性に欠けると感じることがある。
12.同僚は気軽に話ができない。(同僚からのサポートが少ない)
  例:同僚に相談しても対応してもらえない。
13.同僚から、仕事の上でふさわしい扱いをうけていない。(周囲から十分に尊重されていない)
14.努力して仕事をしても、認めてもらえない。(誉めてもらえる職場)
15.職場の雰囲気は友好的でない。(職場での対人関係が良くない)
16.仕事のために、生活が妨げられる。(仕事と生活のバランスが悪い)
17.職場でのパワハラやセクハラ、いじめがある。(職場のハラスメント)

【D.安心できる職場の仕組み】
18.職場や仕事に変化がある場合でも、事前に説明がない。(変化への対応)
19.仕事の方針と役割について、納得できるような説明がない。(公正な人事評価)
20.雇用形態や立場によって、職場の一員として尊重されていない人がいる。(多様な労働者への対応)
21.意欲向上や、キャリアに役立つ教育が行われていない。(キャリア形成)
22.仕事で自分の長所をのばす機会がない。(成長の機会)
23.失敗すると挽回するチャンスのない職場だ。(失敗を認める職場)

脱出したい職場ストレス

3rd ステップ:職場ストレス解消の職場改善のアクションチェックリスト項目

・最高のパフォーマンスを発揮できる職場ストレスのない「いきいき職場づくり」への具体的な改善対策に事業主と共に取り組む
 あなたが、事業者と一緒に取り組むべき対策と改善策とアイデアの提案事例集であるアクションチェックリストが、問題点を改善する活動に役立ちます。これからの不確実な経済環境であっても、一人ひとりの従業者が創意工夫のアイデアを持ち寄り、組織チームとして結集して新たなイノベーションを生みだし、新たな製品提供やサービス提供を通じて、社会に貢献できる強い組織を目指せます。
 従来の慣例を打破し、新たな組織制度を導入し、暗黙知を可視化し、柔軟に対応できる組織作りに役立つアイデアと気づきが得られます。

いきいきとした職場のチーム

職場改善のためのアクションアイテム
 職場の問題点を排除するための提案事項となるアクションアイテムは、下記のチェックリストを活動します。
詳細情報の参照先:厚労省こころの耳改善活動の詳細(いきいき職場づくりへのアクションアイテム・チェックリスト)

 同サイト情報には、「いきいき職場づくり」として、活動の具体的な方法、活用できる各種プレゼン資料などのルール類が提供され、対策すべきアクションアイテムとしての改善策がまとめられています。働く人がストレスを受けることなく、いきいきと活躍できる職場ストレスのない職場改善ヒント集が明示されています。職場リスクアセスメントのチェックリストに対応した4領域で計32項目の改善対策のヒントが明示されています。職場の改善を進める上で、組織管理者や経営者が改善を進めるためのヒント事例集です。ぜひご活用いただき、活気ある職場作りに取組み下さい。

■「いきいき職場づくり」のアクションアイテム(チェックリスト)

【A.仕事のすすめ方の改善提案】
1.従業員が参加するミーティングを定期的に開催する。
2.掲示板、共有ファイルなどを活用して、必要な情報が全員に正しく伝わるようにする。
3.残業時間の上限を決めて、残業の恒常化をなくす。
4.忙しい時期に備え、また休日・休暇が十分取れるように前もって業務を準備、調整する。
5.疲れがたまらないように勤務時間制、交代制を改善する。
6.物品と資材の整理・整頓、取扱い方法を改善する。
7.分かり易い表示物やラベルを使い、作業ミス防止策を強化する。
8.職場レイアウトを工夫し、また、個人ごとの作業場所を仕事しやすくする。
9.ローテーションの工夫、休憩時間の確保などにより、負担の大きい反復、過密、単純作業を減らす。
10.特定の個人やチームに仕事が偏らないように業務を配分するなど、チーム等で確認・決定する。
11.仕事のすすめ方について、個人の意見を自由に言える機会を設ける。
12.作業の分担範囲を広げて一人の作業者が様々な仕事ができるようにする。
13.クレーム対応・緊急対応のマニュアルを作成する。

【B.作業場環境の改善提案】
《製造業の現場環境の場合》
14.作業場の暑さや寒さ、明るさを整え、改易な作業環境にする。
15.騒音の出る機器はカバーをつけたり隔離する。
16.有害化学物質や粉じんの発生源を隔離する。
17.物品や資材の整理・整頓、取扱い方法や職場レイアウトを工夫し、個人ごとの作業をしやすくする。
18.快適で衛生的なトイレ、更衣室とゆっくりとくつろげる休憩室を確保する。
19.災害発生時や火災などの緊急時に対応できるよう、訓練したり、通路を確保するなど日頃から準備を整える。
《オフィスの職場環境の場合》
14.オフィスの暑さや寒さ、明るさを整え、快適な作業感環境にする。
15.騒音の出る機器類はカバーをつけたり隔離する。
16.有害化学物質や粉じんの発生源を隔離する。
17.物品や書類の整理・整頓、取り扱い方法や職場レイアウトを工夫し、個人ごとの作業をしやすくする。
18.快適で衛生的なトイレ、更衣室とゆっくりくつろげる休憩室を確保する。
19.災害発生時や火災などの緊急自に対応できるよう、訓練をしたり、通路を確保するなど日頃から準備を整える。
《テレワーク環境の場合》
14.作業に適した温湿度の調整、換気をするなど、快適な作業環境にする。
15.自然な姿勢で作業ができるよう、机、椅子の高さを調整し、ディスプレイ、キーボード、マウスなどを活用する。
16.作業に支障を及ぼさないような騒音が無い環境で業務を行えるようにする。
17.配線や床のつまづきで転倒しないよう、物品や書類の整理・整頓、レイアウトを工夫する。
18.快適で衛生的なトイレ、休憩できるスペースを確保する。
19.災害発生時や火災などの緊急時に対応できるよう、近隣の非難場所を確認し、災害発生時の職場への連絡方法を決めておく。
《医療・介護の作業環境》
14.作業の暑さや寒さ、明るさを整え、快適な作業環境にします。
15.放射線や有害化学薬品、抗がん剤など、健康に有害な発生源を隔離する。
16.空気・飛沫感染対策、血液・体液ばく露、感染性廃棄物の取り扱い等、職業性感染症の対策を見直す。
17.職場のレイアウトを工夫し、また、個人ごとの作業をしやすくする。
18.ゆっくりくつろげる休憩室、快適で衛生的なトイレ、更衣室を確保する。
19.災害発生時や火災などの緊急時に対応できるよう、訓練や通路を確保するなど日ごろから準備する。

【C.職場の人間関係・相互支援】
20.必要な時に上司に相談したり支援を求めたりしやすいコミュニケーション環境を整備する。
21.上司は皆が自分で問題解決できるよう励まし、適切な助言ができるようにする。
22.上司はえこひいきせず、思いやりを持って接するようにする。
23.職場内の問題を同僚間で報告し合い、相談しやすいように、小会合や日報、メーリングリストを活用する。
24.仕事に対する評価として、日頃から意識的にほめたり、ねぎらったり、お礼を言ったりする雰囲気を作る。
25.従業員同士がお互いを理解し、助け合う雰囲気が生まれるよう、懇親の場や勉強会の機械を持つなどの工夫をする。
26.学校、育児、介護など、個人のライフスタイルに応じて、勤務調整ができるようにする。
27.個人の健康や職場内の問題、職場のパワハラ、セクハラ等について相談できる窓口を設置する。

【D.安心できる職場のしくみ】
28.職場の将来計画や見通しについて、いつも周知されるようにする。
29.仕事に対する適切な評価を、納得できるようなタイミングで受け取ることができるようにする。
30.いろいろな立場の人(若年、高齢、女性、パート)が職場の一員として尊重される働きやすい職場にする。
31.技能・資格取得の機会を明確にし、キャリアに役立つ教育やチャンスを公平に確保する。
32.失敗しても再チャレンジできる雰囲気の職場にする。

安心できる職場のチーム

 これからの変革の時代を生き抜く企業経営を目指せるように、職場チームメンバーの職場ストレスを解消し、メンバー個々が最良のパフォーマンスを発揮できる職場環境や職場制度・ルールを整備することは、職場管理者や経営事業主の責務といえます。全ての働く人たちの誰もが健康で仕事にやりがいを感じる心理的安全性のある「いきいき職場づくり」に取組まれることを心からお願いします。また、この情報を活用いただくこと、少しでも組織改善のお役立ちでがきることを心から願っております。 
by 長谷川裕通